【持ち込み型付け】素手感覚アイピーセレクト(IP)硬式グラブのど定番053型が守備職人を唸らせる理由

053型完成

やばタン
やばタン

「こんにちは!当店のナビゲーター『やばタン』です!IPセレクトって、すごく綺麗でカッコいいよね!でも、どうやって型をつけたらいいか悩む人が多いみたい。」



今回は、美しい捕球面と洗練されたグラブの設計で熱狂的なファンを持つブランド、「アイピーセレクト」の持ち込み型付け依頼についてのお話です。


東京からの郵送での依頼です。この時期はとっても持ち込み型付けが多い時期ですので気合を入れて取り組ませていただきます。(依頼方法はブログ最後にバナーで記載しています)


お預かりしたのは、定価5万円以上する高級モデル「IP.053-Ec(アンティーバックスタイル)」です。 私自身、IPセレクトのグローブに触れるのは久しぶりだったのですが、型付けを進めていくうちに「なるほど、これはグローブ好きが惚れ込むわけだ!」と深く納得しました。

053型IPセレクト
053型IPセレクト


どーた店長
どーた店長

今回は、IPセレクトのグローブがなぜ特別なのか、他メーカーとの違いを交えながら解説していきます。

IPセレクトが追求する「機能美」

IPセレクトのグローブを見て最初に感じるのは、「表面が非常に綺麗で、スベスベしている」など美しさの点での評価が高いです。

機能美を体感する
機能美を体感する

他のメーカーのグローブと比べても、革の質感や縫製の美しさが際立っており、まさに「機能美」という言葉がぴったり当てはまります。

新品の状態でも気になるのでついでにグリスも見ますが・・・・今回は交換しておきました。

グリスが枯れてきている
グリスが枯れてきている
グリス補充
グリス補充

今回お預かりした「053-Ec」というモデルは、IPセレクトの中でも長年愛され続けている定番の型番です。 その最大の特徴は、手首の背面部分の設計にあります。

アンティーバックスタイルの機能美

一般的なグローブの手首背面は、ベルトのように重なっている設計が多いですよね。 しかし、この053-Ecは「アンティーバック」という、手の甲全体を覆うような特殊なバックスタイルを採用しています(スポーツショップアントの「アント」さんから来ているそうです)。

アンティーバック
アンティーバック




この設計により、グラブと手の一体感が劇的に向上します。

どーた店長
どーた店長

手の甲側のフィット感も良いのですが、親指が中でブレにくくなるので指が細い選手も安定した使用感でプレーができるイメージがあります。

「素手で掴む」感覚

よく久保田スラッガーと比較されることのあるIPセレクトですが、私の頭の中にある感覚を言葉にします。

久保田スラッガーは、ある程度「自分の好きな形」に曲げたり、好きな位置でボールを捕ったりできる「余白」があるイメージです。

対してIPセレクトの053型「ここ以外では曲がらないし、ここで捕るのが正解です」という、作り手の強い意志を感じるのです。

完成系をイメージする
完成系をイメージする

このグローブを閉じようとした時、中指、薬指、小指が、ボールに向かって真っ直ぐ下(真下)に降りてくるような独特の動きをします。

久保田スラッガーが「どんな焼き加減でも楽しめるBBQ」だとしたら、IPセレクトは「最高のシェフが計算し尽くして完成させたフルコース」と言えるでしょう。

「この通りに手を使えば、絶対に一番良い形でボールが捕れますよ」という、完璧に設計されたゴールが最初から用意されているのです。

むしろ、理想のゴールがあってそこから逆算で仕上がったのがこの定番の053型だと言えます。

では、この完成されたグローブをどのように型付けしていくのか?

答えは、「メーカーが意図した設計に一切抗わず、その動きをスムーズにしてあげること」です。

先ほどもお伝えした通り、このグローブは「素手のように真下に向かって指が降りてくる」動きが正解です。 そのため、無理に土手を広くしようとしたり、違う関節を作ろうとしたりすると、せっかくの機能美が完全に崩れてしまいます。

「流れる水のごとく」自然な動きを追求

あるブログでも紹介されていましたが、IPセレクトのテーマの中に「流れる水のごとく」という考えがあるようです。 グラブに身を委ね、自然にグラブを出せば、自然にボールが収まる。


053型完成
053型完成

今回の持ち込み型付けでも、そのテーマを崩さないよう、親指部の突っ張りを無くし、中指・薬指・小指がより自然に、ストレスなくボールに向かって降りてくるように、慎重にお湯でもみほぐしていきました。

結果として、ただでさえフィット感の高いアンティーバックの設計がさらに活き、まるで「自分の手が少し大きくなっただけ」のような、極上の素手感覚を持ったグローブに仕上がりました。

目指せ!守備職人

いかがだったでしょうか。 IPセレクトのグローブは、決して「誰にでも扱いやすい、万能なグローブ」ではありません。

しかし、「自分の身体の動きとグラブを完全に一致させたい」「最高の一体感で、素手のようにボールを掴みたい」という強いこだわりを持つ選手にとっては、これ以上ない最高の相棒になります。

グローブマニアの方々が、色々なメーカーを渡り歩いた最後にIPセレクトにたどり着く理由が、今回の型付けを通して少し分かった気がします。

動画をご覧くださいませ。

タグチスポーツでは、このようにメーカーごとの「設計思想」をしっかりと理解した上で、そのグローブのポテンシャルを最大限に引き出す型付けを行っています。新品でも使用中でも構いません。

ぜひ一度当店の「持ち込み型付け」をご相談ください!

もう、グラブ選び、型付けで失敗させません

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