
「ミズノの坂本型を買いました!でも、エラーするのが怖いので、とにかく深さを重視したいのですが、深くすることってできますか?

ありがとうございます。深くすること自体は難しいことではないのですが、ご自身で調整しながら深くする余裕を持っていただくことが重要です。
こんにちは!「タグチスポーツ」のどーたです。
本日は、ミズノの大人気シリーズ「グローバルエリート インフィニティネオ(ラディッシュカラー)」その中でも圧倒的な人気を誇る「坂本勇人選手モデルの持ち込み型付けについてのお話です。
先日TikTokなどのSNSを見ていると、「お客さんが深くしてって言ってるんだから、その通りにしてあげればいいじゃないか」というコメントをいただきました。
しかし、私の考えでは「ただ言われた通りに、最初からガチガチに深く」ということはなるべくしない方向で考えています。
そこには、グラブが本来持つポテンシャルと、手の中のフィーリングを守るために明確な理由があります。
今回は、その真意を解説していきます。
そもそも坂本型とはどんなグラブなの?
まずは前提として、世の中における「坂本型」の立ち位置についてお話ししましょう。

ミズノの坂本型(サイズ9)は、内野手用グラブの中で「絶対的スタンダード(王道中の王道)」として君臨しています。極端なクセがなく、セカンド・ショート・サードのどこでも守れるど真ん中のバランス設計です。
一番の特徴は、ウェブ下でガッチリ掴むこともできれば、手のひらの中央付近を使ってスピーディーな握り替え(浅い使い方)もできるという点です。つまり、「やや深め〜標準のバランス型」であり、プレイヤーの技術に合わせて顔を変えてくれる素晴らしいグラブなのです。


何というか・・・ポケットめっちゃ深いね
とにかく深めを希望する中高生
中学生や高校生の選手から型付けの依頼を受ける際、「浅いのは不安なので、絶対にボールが出ないようにガッチリ深くしてください!」というオーダーが非常に多くなります。
強い打球への恐怖心や、エラーをしたくないという心理から、「グラブ=ボールを完全に包み込む袋」のようにしてしまいたい気持ちは痛いほどよく分かります。
だからこそ、「人気の坂本型を買ったけれど、もっと!とにかく深く」というご要望が絶えないのです。
育てる余裕を持つ
実は、「グラブを深くする」ということ自体は全く難しくありません。
自分でグラブにボールを入れて、親指と小指をパチパチと強く折り曲げていけば、誰でも簡単に「深い(ように感じる)グラブ」を作ることはできます。

コチラは型付け途中の画像ですが、かなーり深さをイメージできる安心ポケットになっていると思います。
グラブというのは、日々のキャッチボールやノックで実際にボールを捕り続けることで、革が適度に伸び、後から必ず「自然な深さ」が出てくるものです。
最初から限界まで深くしてしまえば、使い込んで自然な深さが出たときに「深くなりすぎて手がグラブの中で遊んでしまう」、全く力の入らないペラペラのグラブになってしまいます。
深い:浅いは結局感覚の問題でもある

画像を見ていただくと分かるように、坂本型を無理やり二つ折りにして深くするのではなく、ボールが収まるポケットの位置(ポイント)を、ウェブの真下から少し手のひら(土手)寄りの「下」に設定し直しているのが分かると思います。

ポイントを少し下に持ってくることで、グラブ全体を無理に深く握り込まなくても、ボールがスッと手元の安定した位置に収まり、ガッチリとホールドすることができます。
エラーへの恐怖心を和らげる「確実な捕球」を実現しつつ、深く以前に投げないといけないことも忘れないことが重要です。
1. お客様の「しっかり捕りたい」という意見を尊重する。
2. ポイントを下に持ってくることで、握り替えも確実な捕球も実現する。
3. あえて少し浅めのポケットも作ること(2箇所ポケット)で、フィーリングに「余裕」を持たせる。
選手が最後は形を作るということ

日々の練習でボールを捕るたびに、革があなたの手に馴染み、ポイントがより明確になり、最終的には「最初からガチガチに深くしたグラブ」では絶対に到達できない、自然で完璧な深さを持った極上の相棒へと成長します。
「言う通りにしない」というのは、誰よりもそのグラブの未来と、選手の成長を真剣に考えているからこその愛情です。
深さを感じながら自分で育て上げる過程を、ぜひ私たちと共有していきましょう!
「人気のグラブを買ったけど、どう型付けしていいか分からない」
「自分に合った捕球ポイントを見つけたい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度タグチスポーツにご相談ください。

今回の「坂本型のポイントを下に持ってくる型付け」の仕上がりや、手の中のフィーリングの余裕については、当店のYouTubeショート動画でも実際にグラブを動かしながら解説しています!ぜひご覧ください!
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