~今回の話~
2000年代初頭、それはまだミズノがビッグエム全盛期の時代で2020年の今でもその価値は上がり続けている。もちろん通販サイトで販売されているわけでもないので、常日頃からヤフーオークション、ラクマ、メルカリなどに目を凝らしてやっと手に入るのだ。しかしながら、その中でも状態が良いものに出会えることは稀で・・・当時の新品なんかが出ようものなら価格がいくらつくかは検討もつかない。
電話していた者です。このグラブを見てください。
型付けをお願いします。
こ!!これは!!
ビッグエム・・!しかもこのラベルの状態・・・・
めっちゃ渋い・・・コルク やばタン・・・
クロスの一種だけどホントに見ない形だね。
松井選手仕様のウェブってことね!
丁度松井選手がメジャーに行ったときのモデルです。
内野っぽい仕様だな~
一応二本がけ仕様ですが そのまま二本入れて使おうとおもいます。
今はコレを使っています。 バランスはこんな感じがいいですね。 パッと開いてポケットは真ん中ですかね
なるほどなるほど
もう少し開きたいな・・・
指先紐は変える方向でいくかな(;´・ω・)
ところでいくらだったんです???
6万です
おぅふ・・
ミズノ HP 松井秀喜さんとのインタビューより
制作エピソード
松井選手のグラブはプロ入団当初から基本的な型は変わることはありませんでした。それは高校時代の守備位置であったサード用グラブをベースに全長を10mm大きくした(全長32cm)モデルを使用されていました。このモデルをアメリカに行くにあたり、打球の速さ、フィールドの大きさに対応するために、指の部分のみ10mm(全長33cm)長くする改良をしました。他の基本スペックは次の通りです。
・重量580~600g
・捕球面の革厚2.1mm
・ウェブはオーソドックスなクロスウェブ
※捕球面の革厚を薄くすることで、フィット感、フレックス感が良くなり、さらに軽くなるので操作性が高くなります。しかし耐久性がかなり落ちるため一般品では、この仕様には対応していません。
さらに松井選手がグラブに対して求めたことは、次のようなことでした。
・親指と小指がしっかりと固いこと
・小指掛けの位置
・指袋のフィット感
こららは、捕球時に「強い打球に負けない」「しっかりと掴みたい」との考えからでした。
※ミズノの手がけるプロ選手グラブの中で最も固かった。素材である皮自体は柔らかく、厚みも普通(親指3mm、小指2mm)であったが、中に詰めるフェルト(繊維素材)やショーレックス(樹脂製補強パーツ)は硬いものを使っていた。
なるほど・・・
確認したけど 親指と小指はしっかり硬いね! 親指もしっかり幅がある。
革はもちろん ノースヨーロピアンキップレザー
なんや 最強やん
さぁ 大変なグラブを預かりました!
とても楽しみです~! では今日はこの辺で。