~今回の話~
ここ数年でのSNSでの映えを意識した投稿が背景にあり、購入したグラブを実際に使うこともさることながら、「これまでそこまで気にしなかった四隅」が気になるということが多くなっている事がうかがえる。より具体的には、革に対してのシワや傷、縫製といった点です。
made in japanでグラブを作ることに意味はあるのだがそれ以上に、グラブ業界はここ数年で重大な局面を迎えようとしている。
その中でも今回は、当たりや外れといった具体性に欠ける内容をより明確にしていこうと思う。
今日はいつもとは様子が違うようでした。
うん?店長 偉い熱心にグラブ触ってるね。関心やな
・・・・・ガサガサ
・・・ギューギュー
・・・カンカン
??あんた何を おう・・
まあ・・たまにこうなるわな
個体差や 今回はすこしハードだな
あのさ 個体差って何なの? 分かったような気もするけど分からんのよね。
お客様からさ「当たりでした」とか「ハズレでした」とか
いわれるんやけど 駄菓子の風船ガムでハズレくじ引いたとかそういうニュアンスで言われてもな(;^ω^)
もちろんニュアンスも違うけどもなんとなくスッキリしない
お客様から「個体差が怖くてオーダーできないから発注しない!」とか言われることも少なからずありますが、もう一歩踏み込んでどちらかというとお互いスッキリしたいのです。
個体差ということなので毎回異なるから個体差なんだ。
ハズレとか一言でいうのは簡単だけど、それでは話にならない。ただ一つ言えるのは 「誰や!このグラブを作ったのは!」ということになります。
そこで今回分で気になったことはこんな感じ
- 紐の調整
- ウェブ下のシワ
- グリスの入り具合
- その他
いやいや・・ 毎回気にしてるでしょ?そんなの
はっきり言うと「個体差を見る」というのは どのような人がどのように作ったのかをイメージする ということなんだ。
悪くいう事がゴールではないから気を付けてね。
ここはスタートなんだ。
イメージする。
ここはこうなっていたらいいな
ココのシワは伸ばして グリスは入れ替えて
芯は~云々と考える背景には
作り手の後工程を引き継いでるのが我々というイメージを持ってほしい。
ということはやっぱりハードルが高いよな。
その意味で信頼がおける人に型付けを任せるか
もしくは、自分で型を作っていくのがこの上なく好きな方には向いてるってことか。
悪い面にばかり目がいくのは結果だけみているだけかもしれないけど、結果も何も後工程が終わっていないというだけなんだね。
そうそう。そう考えるのが前向きだ(笑)
個体差というのは、前工程の状態を後工程の我々が引き継いだ際に、どれくらいの余分な作業が増えるかどうかで判断する事が多いです。
いや・・・でもそれってなんかおかしくないか?
そもそも論で話すと・・
ストップ!!!! そこまで!
これ以上話すと結局話が終わらないのよ💦
ま!お客様が購入しているのはグラブではなく
使いやすい手の一部を探しているという感じで
考えよう!
久保田スラッガーのグラブは使ってなんぼやね。
どのグラブにも言えるけど
良い面を忘れがちじゃないかな?って思うぞ