~今回のはなし~
グラブの革はメーカーにより異なるが似たような革も多く存在する。
「似たような」というより同じ革でブランドロゴが違うなどはよくある。近年では、その他大勢から抜け出すために差別化というより「独自化」を求める中で、地牛を使ったグラブメーカーが出てきている。今回は宮崎にあるボールパークドットコムが地牛の宮崎和牛についてメーカーから型付け方法に関して提案があったのだ。珍しいので見てみよう。
今日も平和にSNSをチェックしています。
ジロジロ( ^ω^)・・・
じーーーーーーーーーーーーーーー
さっきから何を真剣に見ているの?w
お! いつものように、また優勝してる! いいな~
またまた意味深な・・・ ウォータースチーム型付けって
気になって気になって。・・・
先日のブラックシャイニング加工といい・・・
あんただいぶ影響受けてるな(笑)
しっかりしろ(笑)
ああ そういう店長は ブラックライトニング加工?
とかやってなかったか?
もちろん僕も影響を受けていますよ。
胸を張って言えますね!(震え声)
~数日後~
さっき書類整理してたけど! こんなのがあったぞ!
お~!!
そうなんです!宮崎和牛の型法に関して遂にボールパークさん自身から発表されてそれが ウォータースチーム型付けというわけです。
折角なんで手順を追ってみましょう。
ウォータースチーム型付けとは・・・水+スチームを使った型付けのことである。
準備物:①ウォーター(水) ②グラブ袋(和牛JB) ③スチーム(70度)
準備物 ウォーターが面白いね(笑)じわじわ来る(笑)
ここは水ではなく ウォーターなんだね
スチームは70度がマックス設定の機械が多いからそれでいいね。 グラブ袋は 和牛JBのじゃなくてもいいよ!
うわ~ その言い方 冷めるわ~ そこはウォーターと和牛JBの袋やないと うまくいかないという設定にしておくとより入り込めるのに。。
①結んでいるレースと指かけをほどきます。
手順0があるとするならば うちでは、グリス交換が必須だねそれでポケットがしっかりするんで~
②準備した常温の水にグラブを付けます。 ※グラブの向きとつけすぎに注意(1秒以内)
グラブの向きは写真の向きのまま入れます。
秒数や水に入れる方向までの指定はかなり細かいね
1秒とは言ってないし、1秒以内ということは水通しする感覚か。1秒入れたら上げるまでに時間がかかるので、それを考慮すると素早く入れて出すという流れでないと 1.5秒は付けることになるな
そんな細かい事考えてられるか(笑)
この前も 水もみの時 水は何度ですか?とか聞かれたんだけどちょっと何言ってるかわからん(笑)
③水に1秒付けたグラブをグラブ袋に入れます。
④70度に設定したスチームに三分間グラブを入れます。
⑤3分後にスチーム・グラブ袋から出し、革が柔らかい内にしっかり型を付けてください。
※スチーム後は高温で革の繊維を拡張し柔らかくなります。乾燥すると繊維が縮小し硬くなります。
⑥型付け後は風通しの良いところで乾燥させます。(乾かす環境にも寄りますが、約半日で完全に乾燥します。
手順は多いけど結構素早く的確に行わないと意味がないな、これ。お客様用としてというよりも完全にお店用の型付けマニュアルだな。
⑦乾燥後はスチーム後に比べて革の繊維が縮小し硬くなっています。仕上げは手もみで型を調整し完成となります。
もっと柔らかくしたい場合は④の手順から再度スチームに入れて揉む。※グラブのしみ対策のため必ずグラブ袋に入れて行う。
革への負担は少ないよね!
一度やってみよか!
なぜ、ぬるま湯+スチームではダメなんだろうね~
Lukewarm water+型付け
大変語呂が悪い(笑)
しかし優勝!
メーカー様から型付け方法を指定いただけるのは良い事です。
宮崎和牛はボールパークさんだけの革であるからこそ推奨の型付け方法があって良いと思いました。 では今日はこの辺で。